第7章 別れの時
「………それじゃあ、もう行くね。」
うちは、迎えに来たウォリアの元に向かおうとしていた。
ジャーファルは、旅に出る事にしたらしい。
「ああ………今までありがとな。レイラ。じゃあな。」
「うん…………じゃあ……ね。」
後ろを向いて、歩き出すジャーファルの背を見ていると、なんだか、とても寂しくなった。
気付いた時には、ジャーファルの後を追っていた。
「ジャーファルっ………!!」
「?!………レイラ……。」
後ろからジャーファルに抱きつきながら、叫ぶ。
「やっぱりうち………王宮に行きたくない……!ジャーファルと一緒に居たいよ……!!」