第5章 暴走
「ガーリァ!お願い!」
そう叫ぶとガーリァが憑依した。
「ジャーファルを止めて!!」
『………少し手荒になるが。』
「それでも良い!」
『………了解した。』
そう言った瞬間、ガーリァはジャーファルの所に飛んでいき、ドンっと平手で押した。
「ガッハ……………!!」
ドカンっと大きな音を立てて、壁に思い切りぶつかる。
『………寸止めはしておいてやったぞ。』
「うん。ありがと、ガーリァ。戻って。」
シュウッ………と音がして、ガーリァは戻った。
(………さすがに、2回使うのは…少しキツいね。)
少しヨロけながらも、ジャーファルに近づいていく。
「う"………う"ぅ"ぅう"う"ぅ……」
ガーリァにやられ、動けなくなっても、獣染みたうなり声はやまない。
「………ジャーファル。」
そっと、ジャーファルを抱き締める。
「?!」
「………大丈夫……もう、大丈夫だから。」
「う………あ……」
すると、フッとジャーファルの力が抜けた。
「………ふぅ。」