第7章 7
「いやいや、ほんとごめん。」
女の子を危険な目に遭わせるなんて…と思い
何度も謝った。
そんな俺の必死な姿がよっぽどおかしかったのか
彼女は
笑顔になった。
「あ、笑顔可愛いね!」
俺はそう言いながら、彼女の頭を撫でた。
こういうのに、あまり慣れていないんだろう。
彼女は、顔が真っ赤になっていた。
「こんな風に出会えたのも、何かの運命だと思うから、名前、教えてよ!」
俺はそう言った。
「あ…神田絢架です。」
「絢架ちゃんか…名前も可愛いね!あ、俺は中島健人!!2年だから。」
「あ、私は、1年です…」
「そっか。じゃあ、よろしく。あ!俺、時間無いから、またね!」
やばい!仕事に間に合わない…
俺はまたもや猛ダッシュしながら
これから何かが始まるような気がしていた。