第3章 訪問者

びくびくと指を締め付けてくるその感覚にナツがイッたのを確認すると、ずるりとそれを引き抜く。

ローは茫然と視線を彷徨わせているナツに軽く口づけを落とすと、秘部に猛り切った雄を突き立てた。


「…っあぁ！？」


いくら慣らしたとはいえ、この体格差ではすんなり入るものではない。

苦しそうに浅く呼吸を繰り返すナツ。

雄の侵入を簡単には許さないその場所に、ローは一瞬躊躇った。


彼女と肌を合わせるにつれて、ローの中で抑えきれない何かが溢れてくる。


それはまるで、ローが彼女のことを……










「…っく」


ローは低く唸ると、強引に腰を押し進めた。

今はこれ以上、考えたくはなかった。


「ひっ！？あっ…も…やめっ…！」


案の定ナツから悲鳴と静止の声が上がるが、ローがそれを気に留めることはない。

縛られた手で押し返そうとしているようだが、快楽の余韻が残る顔を歪めながらも力ない抵抗を示すその行動はローの熱情を更に煽り上げる。

濡れそぼった結合部に指を這わせ秘芽を刺激すると、ナツは途端にびくりと身体を震わせた。

触れるように掠めたかと思えば、強い刺激を与えながらナツの体内に己のものを埋めていく。


「……っ」


狭く纏わりついてくるそこは、それを離すまいとぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
今まで感じたことのない快楽に、ローは額に汗が伝うのを感じた。

ナツの内部に全てを納めると、既に意識を飛ばそうとしている彼女の顎を掴み無理矢理視線を合わせる。


「…まだ始まったばかりだろ。気、失うんじゃねェぞ」


既にナツから与えられる快楽に取り込まれつつあるロー。

彼女を見つめるその瞳は、完全にイッていた。