Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
※R18です。
苦手な人は313Pまで飛ばしてください。
ナツが内風呂から外へ続く扉を開けると、そこには立派な露天風呂。
部屋の中から見てた時にも凄そうな風呂だとは思ってはいたものの、いざ目の前にするとかなり広い。
これが一客室に備え付けられているとは…
流石高級旅館!
ナツは夕日に照らされて暖かい色味を覗かせる庭園を眺めながら、備え付けのシャワーの蛇口を捻ろうとした。
「…?…へ?」
だがそれは、背後から伸びてきた手によって遮られる。
驚いて振り返れば、何時の間に入ってきたのか
そこにはローの姿が。
「いやいやいや、何故ここにいる!?」
ナツは顔を引きつらせて距離と取ろうとしたが、背後から抱き込まれるように押さえられそれは叶わなかった。
「別に風呂なんて何度も一緒に入ってるだろ」
「…えっ、さっきのは別々に入る流れじゃなかった?」
「別々に入るなんていつ誰が言った」
ナツの心底意外そうなリアクションに、ローの顔が不満そうに歪む。
再び視線が絡み合えば、ナツの頬は夕日に照らされている事を差し引いても赤く染まっていた。
まさかローが入ってくるなど思ってもいなかったナツは、全裸。
バスタオルも何も身に付けていない。
それはローにも言えることで
見慣れているとは言え、こんな場所で心の準備もなくこの状況。
挙動不審にもなるだろ。
これは。
「ほら、洗うんだろ?」
耳元にかかる吐息は既に熱を帯びている気がして、その低い声と湿り気にドキリと胸が跳ねる。
身体を這うローの手がその曲線をなぞり上げ、性的な事情を感じさせるその動きにナツは思わず零れ出そうになる声を必死で噛み殺した。
「あ、洗う…から!自分で洗える!」
「いつも洗ってやってんだろ」
「それとこれとは話がちが…っ…ちょ…どこ触って…っ」
厭らしく這わされた手が胸の膨らみを緩く揉み上げる。
明らかに洗わせる気のないローにナツは色々と事を悟った。
あ、これ逃げられないパターンだ、と。
体の芯が熱を帯びてくるのを感じながら、ナツはどこか遠い目で現実逃避をしていた。