Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第10章 シュライヤ
シュライヤから案内された部屋は、それはそれは凄かった。
たった一日だけとは言え、こんな豪華は部屋を使っていいものか迷っていた。
そんなナツの思いは気にしてないのか、シーツや布団等を渡すとシュライヤは自分の部屋に帰っていった。
明日、また迎えに来てくれるらしい。
そして寮まで送り届けてくれるようで、本当に何から何までお世話になって申し訳なかった。
ナツは極力部屋を汚さないように風呂等を借りて、今日はもう寝ることにした。
荷物は既に箱詰めされているだろうし、特段引っ越しする作業には困らないだろう。
明日電話してすぐに引っ越し業者が来てくれるかは怪しいが、今悩んでもしかたないので明日考えることにした。
そしてナツはふかふかのベットに横になると、その気持ちよさにすぐに眠りに入っていった。
そして次の日
「いやいやいや!流石に申し訳ないですって!!」
約束通りシュライヤは朝迎えに来てくれた。
そして寮まで送ってくれた所までは良かったのだが、何と彼が引っ越しの手伝いまでしてくれると言うのだ。
「今日はオフだから別に問題ねぇよ。どうせ暇だし」
「オフなら是非とも休んでください。シュライヤ先生、何時も忙しいんじゃないですか?」
ナツの言葉を聞いているのか聞いてないのか、さっさとダンボールを業者へと渡して支持をしいるシュライヤ。
そう、もうすでに引っ越し作業は始まっているのだ。
何でもシュライヤが知り合いに頼んで既に手配をしてくれていたとか。
その手際の良さと、気遣いに本当に頭が上がらないどころか、最早どうすればいいか分からなかった。
ナツが唖然としている間にも荷物がどんどん運ばれていく。
業者の人に送り先だけ教えてくれと言われたので、そこだけは辛うじて紙に書いて渡した。
更には料金のことも頭に過ってシュライヤに確認したら、今回は院長が勝手にやったことだから気にするなと言われて会話が終了してしまった。