• テキストサイズ

Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



「実にがっかりしたよ。まさかこの俺が身内に裏切られるとは」


一見笑っているように見えるドフラミンゴの額には、青筋が確かに浮かんでいた。


「話が見えねぇ。コラさんが意味もなくそんなことするわけ…」


バンッ!!


ローの言葉を遮るように、頬すれすれを銃弾が走った。

目にも止まらぬ早さで己に向けられた銃口。
そして頬から流れ落ちる血液。

ローはすっと目を細め、目の前の男を睨みつけた。


「今日は話はここまでだ。おれは裏切り者を始末して秘文書を探さないといけないからな」

「は?何言って…っつ!?」


ローが思わず立ち上がろうとした時、鈍い音が部屋に響く。

ローの背後に何時の間にか経っていた別の男。

鈍器で後頭部を殴られたローは、一瞬にして意識を飛ばした。






















ローが意識を失って少し経った頃、ナツは違和感を感じて目を覚ました。


「…ひっ!?」


目覚めた瞬間、突然目の前にはサングラスを掛けた男。

ナツは思わず叫びそうになった悲鳴をなんとか飲み込む。


「驚いたな、俺の気配に気づいたのか」


サングラスのせいなのか、その不法侵入者はまったく驚いたようには見えない。
ナツは状況の理解が追い付かず、混乱を極めてた。


「悪いが、依頼が入ったんでな。恨むなら、恨みを買うようなことをした自分自身を恨むんだな」

「何を言って…っ」


意味が分からないと起き上がろうとした瞬間、すっと伸びてきた手で口元を覆われる。
彼の手の中の布からは、薬品のようなにおいがした。


ちょっ……マジかよ。


ジタバタと暴れてはみたものの、ナツの抵抗も虚しく
意識はそこで途切れた。



その男、ヴェルゴは彼女が意識を失ったのを確認すると、その身体を抱き上げて部屋を後にした。


/ 347ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp