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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



ローが未だに患者の手を握り励ましの言葉をかけているステラを窘め、ようやくオペの準備が始まる。

何をしたら良いのか分からないナツは、とりあえず邪魔にならないようにと少し離れた場所でその様子を見ていた。


ん?
成功率99.8%?

神の手持ちのブラックジャックが失敗したらしい0.2%は、何の手術だったんだろうか。



……まさか死人を蘇らせようとかしてねぇだろうな。


どんなに腕が良かろうと、死んだ人間を生き返らせるのは無理だ。

でもなんでだろう。
……なんか有り得そう。

ナツは今まで見てきたローの印象から連想されたその答えに、乾いた笑みしか出てこなかった。


その間もテキパキと動いている看護師達。
この場にいるからには何かするべきだろうとは思うものの、生憎何をすればいいかが全く分からない。

というかどうみても私は邪魔だろう。
今すぐここから出してくれ!


「麻酔はまだかのぅ?」


ナツが心の叫びを訴えていると、高齢患者はステラの腕を握りながらそう問いかけてきた。

おじいちゃんごめんなさい。
むしろ私が知りたい、誰か教えてくれ。


「あ?少しぐらい待ってろエロジジィが」


ナツがどうしようか悩んでいると、ローから素っ気ない返答が返ってきた。


あのー、一応この人患者さんっすよ?
お客様。

それと院長。顔、怖いっすよ。
いつもそんな感じな気もするが。


「じゃあ待つかのぅ」


耳が遠くて目も悪いんだろうな。うん。

のほほんとした調子でそう答えた老人は、握りしめていたステラの手をやわやわと揉んでいた。

あぁなんだ。本当にエロジジィか。
院長の患者への無礼な態度は問題だが、本人も幸せそうだしこれで良いだろう。

リデルが患者の口に酸素マスクをあて、気化させた麻酔を吸わせると
老人は幸せそうなエロ顔のまま、眠りについた。

院長が老人の頬を軽く叩きながら、呼びかけ反応がないのを確認すると



ついに手術が始まってしまった。


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