第5章 無神ルキ【心の壁】
ー次の日ー
無神兄妹は学校に着き各々自分の教室に入る
貴「ふぁ....」
机に座るとらんは欠伸をする
シュウ「うわぁ....凄い欠伸....」
貴「え!?シュウさん!?なんで?」
隣にはシュウが座っていた。全く気づかなかったらんは驚く
シュウ「俺、このクラスだし。あんたはてっきり他の兄弟達と同じクラスかと思ってた」
貴「そっか!一緒のクラス何ですよね!」
シュウ「てか、その敬語やめろ。同じ学年なんだから」
貴「あ、うん!」
授業が始まる。今日はテストだった。だが、シュウはたまにシャーペンを持ったかと思えば一字書いて寝る。この繰り返しをしていた。
ーそして放課後ーーーー
シュウ「さぁ、弾けよ。」
貴「はぁ....」
シュウはらんを無理矢理音楽室に連れて来て、ピアノの前に座らせる
シュウは床にゴロ寝する
らんは渋々ピアノを演奏する
シュウは気持ちよさそうに、うたた寝をし始める
演奏が終わる頃にはシュウは眠りに落ちていて、らんはシュウを起こさないように音楽室を出た
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貴「やばいよ!みんな待ってるのに!」
らんはふと、一つの教室を窓越しに見る....すると....
アヤト「やっと、見つけたぜ。チチナシ!」
そこにはユイに近づく逆巻アヤトと....
貴「えっ....」
バサッ
らんは手に持つ荷物を落とす
貴「う、嘘....」
アヤト「あぁ?」
そこには、アヤトの足元で腹部を抑えるルキの姿があった....
貴「ルキ!!」
らんの頭に蘇る...忌々しい記憶の断片....