第11章 球技大会
時間の関係で3セット目は15点マッチ。
ギリギリだけど、私たち5組の勝ち。
「「やったぁー!優勝ー!!」」
クラスの子たちが集まって、みんなで喜ぶ。
このバレーで勝った方が総合優勝だったらしい。
『とりあえず徹に勝てて満足』
岩「確かにな」
及「ふん!しょうがないから岩ちゃんに勝ちを譲ってあげるよ!」
岩「負け惜しみか」
及「たまには岩ちゃんも及川さんに勝ちたいと思って!」
岩「今までのいつ俺がお前に負けた!?」
及「全体的にいつも及川さんが勝ってるもんっ!!」
はじめと徹がそんな言い合いをしているのを横目に、私はバレー部員が集まってる所に向かう。
松「いいのか?あいつら」
『うるさいもん』
花「たしかに」
国「というか、及川さんは本当に岩泉さんに勝ってると思ってるんですか?」
松「あー…」
花「残念ながら思ってるだろうな」
『ほんと残念だけどね』
及「ちょっと!?聞こえてるからねっ!?」
結局わちゃわちゃしながら、高校最後の球技大会は幕を閉じた。