第8章 練習試合〜vs音駒〜
スマホで時間を確認する。そろそろかな。
『迎え行ってきまーす』
校門まで来ると、ちょうど着いたとこだったみたい。
『おはようございます。青葉城西バレー部マネージャーの岡崎ユキです。急だったのに、わざわざありがとうございます』
音駒の監督とコーチに挨拶をすると、
猫「黒尾から話は聞いとるよ。こちらこそ急にお願いして悪かった。今日はよろしくな」
ニコニコと、愛想の良い監督さんだ。
『じゃあ体育館に案内しますね』
そう言って歩き出すと、ユキ!と鉄朗が横に並んだ。
『おはよう鉄朗』
はよ。と言った鉄朗に、そういえば。と気になってた事を聞いてみる。
『聞き忘れてたけど、あの時の迷子すぐに見つかった?』
黒「ああ、ありがとな。研磨!お前もお礼言っとけよ」
鉄朗と一緒に振り返ると、プリン頭の子と目が合う。
その子はペコリと頭を下げると、すぐに私から目を逸らした。
黒「おい!研磨!」
『すぐ見つかったなら良かったよ』
そう微笑んで、喋っているとすぐに体育館に着いた。
『音駒のみなさん到着しましたー』
集合!という徹の声に集まる部員たち。
多いな…と言う鉄朗に微笑んで、徹の横に並ぶ。