第6章 練習試合〜vs烏野〜
『烏野の迎えに行ってきます』
用意したビブスを置いてから体育館を出る。
『で、アンタたちは何やってんの』
烏野の悪口を言ってた秀と勇太郎の頭を、持っていたノートとバインダーで後ろから軽く叩く。
2人の間を通って前に出ると、目の前には坊主くんと背の高い金髪眼鏡くん、目つきの悪い黒髪くん。
とりあえず一番前に居た坊主くんに話しかける。
『こんにちは。烏野バレー部の方?』
?「びっ…」
…び?
?「び…美女…っ!!」
…会話にならない。
『ありがとう。主将はどこかな?』
にっこり言えば、坊主くんの後ろからまた1人やって来て、眼鏡くんが逃げた。
?「失礼しましたっ!」
『いえ、こちらこそ失礼しました。青葉城西バレー部マネージャーの岡崎ユキです。お出迎えに遅れてすみません』
澤「烏野バレー部主将の澤村です。とんでもないです。広くて迷いそうだったので、来てもらえてありがたいです」
お互いに挨拶をして、要件を話す。
『バレー部はこの第3体育館です。マネージャーの方居るなら水道に案内します』
そうして紹介された、同じ3年のマネージャー。
烏野の黒髪くんに喧嘩を売ってた勇太郎の頭を、こら!と再度ノートで叩いてから水道に向かう。
清「潔子って呼んでくれると嬉しいな」
『じゃあ私のこともユキって呼んで』
少し話しただけで仲良くなれるから、女の子同士って楽しいんだよね。
キャピキャピしてる女子は苦手だけど、潔子は全くそんなんじゃない。
お互いに連絡先を交換して、ボトルを持って体育館に入った。