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【HQ】まいすくーるらいふ

第4章 呼び出し


女「やっと来ましたか、センパイ」


昼休みの校舎の裏庭、普段は生徒があまり通らない場所。

やっぱり、というかなんなのか、私はマネージャーをクビにした1年に呼び出された。

化粧濃いなぁ…。少し距離があるのに、ここまで香水の匂いがするんですけど。

てか、10人集まると結構な迫力だな。


『何か用事?』

だいたいわかるけど、とりあえず聞いてみる。


女「なんで私たちがマネージャーやっちゃいけないんですかぁー?」

女「理由教えてほしいんですけどぉ」

ほらね、やっぱり。


『あたたたちは徹が目当てなんでしょ?だからだよ』

女「っ!意味わかんないんだけど!!」

女「及川さんを応援しちゃダメってことっ!?」

『ダメとは言ってない。ただ部員は他にもいるから、徹だけ見てられても困る』

淡々と答えると、その分彼女たちはイライラが増してるみたい。


女「アンタだってどうせ及川さんが目的なんでしょっ!」

女「及川さん以外大した事ないじゃないっ!」

…さすがに私もカチンとくるよ。


『みんな必死にバレーやってるの。大して知りもしないのに、勝手なこと言わないでもらえる?』

ギロリと睨みつけながら言えば、彼女たちは苦虫を噛み潰したように少し後ずさる。


『私のことはどう思われても構わないけど、部員のこと悪く言うなら黙ってないから』

じゃあね。と彼女たちの横を通り抜けようとする。


女「……なんて…」

ふと振り向く。

女「アンタなんてっ、いなくなればいいのにっ!!」

…やば、なんでカッターなんて持ってんのっ…


咄嗟に左腕を顔の前に持ってくると、手首に痛みを感じる。

『…っ』


女「このッ…」

再び振りかぶったリーダー格の女子を睨みつけてると、


「…何やってんの?」

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