第13章 13
その後も高杉くんの執拗で幼稚な攻撃は続いた
『はぁぁぁぁぁぁぁ』
「大変だったアルな、朱音」
「大丈夫か?何かしたのか?」
授業が終わると神楽とトシが話しかけてきてくれた
『実は…』
あたしは昨日あったことを話した
もちろん今ここに高杉くんはいない
授業が終わるとすぐどこかへ行ってしまった
「「「ぷっ!あははははは!」」」
いつの間にか話を聞いていた沖田くんまでもが笑う
『ちょ、そんなに笑うとこ?』
「あの高杉相手によくやったよ」
『そんなにヤバイの?』
正直あたしには彼がそんなふうには見えなかった
むしろ何かに怯え、憎んでいるような
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