第8章 8
「…最悪だ…」
『?ねえ、どうしたの?って寒!』
「スマン!俺が寝ちまったばっかりに…!」
『ちょ、ちょっと待って!あたしも整理するから!』
立石は微かに見える窓から外の様子を確認し、時計を見た
『そういうことね』
外は真っ暗
今は午後8時過ぎ
校舎は閉められ、日直の教員も帰る時間だった
つまり鍵も
『…やっぱ開かない、よね』
「…悪い」
『なんで土方君が謝るの?あたしも同じだよ。ごめんね』
互いに沈黙が続く
その沈黙を空腹音が破る
もちろん俺のじゃない
『ーッ~~///』
顔を真っ赤にさせ口をパクパクさせている
…可愛い
→