第6章 6
「…それと…立石の過去に何があったかなんて知らねぇし、無理に探る気もねぇけどよ。そうやって笑ってる姿が一番…その…似合ってる」
あたしは宮崎くんより後ろにいたため顔は見えなかった
けど僅かに見える耳は真っ赤になっていた
『…うん、ありがとう…』
「…おぅ」
暫く心地よい時間が流れた
「それと!」
宮崎くんがまだほんのり赤みの残る顔で振り向いた
「俺たちもう友達だろ?…葉でいい」
また顔を真っ赤にさせる
『うん!あたしも朱音って呼んで!それにしても顔赤いよー?葉!』
「うるせぇ!朱音だって赤いじゃねぇか!」
あたしたちはまた笑いあった
葉との時間は心地よいものだった
あたしたちは夜まで話したのだった