第29章 29
声がした方向を見ると総悟がいた
『あるよー!はいっ!』
「ありがとうございまさァ」
総悟は意外にも少し嬉しそうだった
『総悟もバレンタインとか好きなの?』
「知り合いからもらえるだけ貰っとくのが一番なんでィ。誰だか知らねェチョコは気味が悪くて食べれるモンじゃありやせんからねィ」
そう言って総悟はゴミ袋のようなものに入った大量のチョコを見せてきた
…自慢ですかコノヤロー
「ということでチャイナ、今年も貰ってやりまさァ」
「貰ってやるとは何様ネ!しょうがないから今年も私が義理でくれてやるアル!」
あ、そう言うことか
何だかんだ神楽からチョコを貰おうとするなんて、総悟にも可愛いとこがあるんだね
ほら、神楽から貰ったチョコだけ別けてる
「…何見てるんでさァ」
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