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第1章 1



朱音#side

立石 朱音
何の変鉄もない普通の高校2年生

この度父親の仕事の都合で銀魂高校に転校した

お父さんは海外に出張になり、あたしは一人暮らしを始めることになる

お母さんは3年前に他界した

寂しい気持ちはあるけど、それ以上にお父さんの愛情は大きかった

それなのに今回の一人暮らしを許したのか

その答えは隣の部屋にある

何でも今回お父さんと一緒に企画をする人の息子があたしと同い年みたいで

同じ時期に同じ学校に行くこともあり、また父親同士かなり気があったらしく、自分の娘と息子に仲良くなってほしかったのもあったみたいだ

無事引っ越しの片付けも終わり、寝るにはまだ早い時間だった

『一応初めて会うし、お父さんの知り合いの息子だもんね…挨拶くらいはしとこうかな』

―ピンポーン

インターフォンを押すとドタドタと足音が聞こえる

ガチャリと扉が開くと同時に男の子が顔を出した

「はい?」

『あ、えっと…隣に引っ越してきた立石 朱音です。お父さんが知り合いみたいで…』

「ああ!君が親父が言っていた子な!初めまして、宮崎 葉です。これからいろいろとよろしくな」

『こちらこそ!明日の学校緊張するけど、お互いいっぱい友達作ろうね!』

あたしは挨拶を済まして家に戻り、早めの眠りについた

隣の人…宮崎 葉くんだっけ…

いい人そうで良かった


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