第27章 27
銀八side
青いねェ
たかが一人の女のために野郎共が踊らされてるとは
…ま、俺もその一人か
「…盗み聞きですか、コノヤロー。野郎の話聞くなんざ良い趣味とは言えねーぜ?高杉」
階段を降りる途中に高杉がいた
「…別に聞きたくて聞いたわけじゃねーよ。朱音にてめーを呼んで来いって頼まれただけだ」
「…あっそ」
昔から高杉と一緒にいたせいか、こいつの考えていることは何となく分かる
「心配しなくても葉は大丈夫だ。あいつは俺らが思っているより冷静だったよ」
「…何の話だ?」
「何でもねェよ」
それから無言で階段を降り、朱音の元へ合流する
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