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第26章 26


「…俺は大層な人間じゃねェけどよ。朱音だけは俺が護る。ま、一応俺も教師だしィ?お前らのことも護ってやるよ、しょうがねえから。お前らが自分の正しいって思える道を歩かせてやるのが仕事だ。たとえ道をそれたとしても、それを直してやるのもな」

「銀八…」

いつもはだらしない銀八先生がこのときだけはかっこよく見えた

「じゃあな。俺は朱音が待ってるから行くぜ。…葉、朱音を苦しめんなよ」

銀八はそういって屋上を後にした

一人になって改めて考える

何やってんだ、俺は

好きな奴を傷付けてまで俺のちっぽけなプライドや自尊心を護ろうとしてただなんて

馬鹿らしくて反吐がでらァ

謝ろう

ちゃんと、朱音に謝ろう



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