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第26章 26



「うっす、葉。今日も寒ィな」

へこんでいる俺にトシが話しかけてきてくれる

「トシィィィ!お前だけだよ!俺の味方はァァァ!」

「ははっ、何だそれは」

今日のトシは機嫌がいいらしい

『トシ!』

ずっと考えていた朱音がトシの姿を見つけると同時に駆け寄ってきた

「おはよう、朱音」

『おはよう!あのね、昨日の話。あたしなりに考えたんだけど、時間はかかるかもしれない。それでも前に進んでみようって。少しでも抗ってみようって。だから背中を押してくれたトシにはすごく感謝してる。本当にありがとう!』

「そうか、良かったな」

…何の話?

俺だけ蚊帳の外なんだけど!

というか何かカップルぽくね?

ホラ見ろ!

高杉も負のオーラ出しまくりだよ!

「うーす。てめェら席につけ~。朱音は先生におはようのキスだな」

『何でですか―』

朱音はいつもの元気な朱音に戻っていた



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