• テキストサイズ

3Z

第25章 25



「叔母さんからあの人がいつも俺の話をしていたと聞いて、少し救われた気がしたんだ。勝手に俺が思っているだけなんだけどな」

『そんなことないよ!為五郎さんはトシのこと大好きだったんだよ!ずっと二人は繋がってたんだよ!』

「…朱音ならそう言うと思ってた」

トシはフッと笑うとゆっくりとお墓の前で手を合わせた

あたしもそれに続き、拝む

トシを護ってくれてありがとうございます、と

「…ずっと朱音をここに連れて来たかった」

『…え?』

トシの真剣な眼があたしを捉える

「前…体育館に閉じ込められたときによ、話してたじゃねェか。もう諦めたみたいな。…諦めることは決して間違いじゃねェけどよ、少しは足掻いてもいいんじゃねえのか?それで変わることもあるかもしれねェ。って俺が偉そうにいう事でもねェがな」

優しそうな顔で笑う






/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp