第25章 25
朱音side
葉の友達に会ってから数日後
今日はトシとの約束の日
昨日メールで今日なら空いていると伝え、"じゃあ明日"と返事が返って来てから今日の今までずっと話していない
そしてあっという間に放課後
昨日約束したのは夢?と思いながら鞄に教科書を詰めていた
「…行くか」
『あ、うん…』
トシは薄く笑う
それから無言で見慣れた街を通り抜け、電車に揺られある村におりる
そこは一面に畑や田んぼが広がっている、俗に言う"田舎町"
『ここは…』
「俺の故郷だ。つってもそんなに長くいなかったけどな」
するとまた無言で歩き出したトシ
と思ったけど、ゆっくりと進む足並みにそろえて、ゆっくりと話してくれた
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