第24章 24
「ここは俺の親友が自殺した場所なんだ」
『えっ…』
それから葉は説明してくれた
その子とは小学校からずっと一緒だったこと
いつも何をするにも一緒だったこと
中二からいじめの標的にされたこと
助けを求められたこと
だけど自分がいじめられるのが怖くて何も出来なかったこと
高校に上がったはいいけどいじめをしていた人たちも同じ高校に進んでしまい、高校でもいじめは続いたこと
やっぱり何も出来なかったこと
そして
教室からここに飛び降りてしまったこと
「俺は…俺は何も出来なかった。あいつは俺に助けを求めたってのに…結局自分のことしか考えなかった最低の人間だよ。終いには怨まれるのも怖くて転校っつー逃げ道に逃げてしまったんだ」
気付けば葉は泣いていた
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