第3章 3
店を出ると喫茶店に入る
次に焼き肉を食べるため飲み物だけを注文した
…神楽はメニューを頼んでいたけど
「私にとってはこれは前菜ネ!」
そう言って大人一人ぶんの量をあっという間に食べ終えてしまった
あたしはさっき買ったストラップの筒を出す
「?何アルか、これ?」
『あたしからのプレゼント!神楽は大好きな友達だからね!あたしとお揃いなんだけど…受け取ってくれる?』
すると神楽は顔を赤くしながら筒を開けた
中身を取り出すととびきりの笑顔をくれた
「可愛いアル!ありがとアル、朱音!私は朱音のこと親友って思ってるネ!大好きアル!」
神楽の言葉に涙が出そうになる
今まであたしのことを親友と呼んでくれた人なんていただろうか
神楽だけは傷つけちゃいけない
せっかくできた大好きな親友
あたしは心の中で呟いた