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第19章 19



葉side

「お、親父!いつからそこに…!?」

「きみが朱音を抱きしめているところからだよ、葉君。娘のことをよろしくとは言ったが、手を出していいなんて言ってないんだがね?」

朱音の親父さんは笑顔のまま青筋を立てている

それが余計に怖い

『お父さん!』

親父たちの籠城で反射のように体が離れた俺から自由になった朱音は、親父さんの元へ駆け寄る

「朱音っ!元気だったか?」

『うん!どうして日本にいるの?』

親父さんが朱音を抱きしめ、これ見よがしに俺の方を見てくる

「長期休暇をとってきたんだ。年末年始は忙しくて帰れそうにもないから、クリスマスなら帰れそうだってな」

代わりに親父が答える

「だったら帰ってくるって教えてくれよ」

「教えてたら朱音に手を出していなかったとでも?」

めっちゃ怖ェんだけど、朱音の親父さん!


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