第18章 18
朱音side
総悟に送ってもらい家に帰ると、音に気付いてか葉がやって来た
「遅かったな。何話してたんだ?」
『何でもないよー。あ、座ってて!今すぐ作るから!』
料理をしながら神楽と総悟のことについて考える
人をあれだけ好きになれるってすごいなぁ…
あたしもあの時はここまで好きになれてたのかなぁ…
『痛っ!?』
どれだけ考え事に夢中になっていたのだろうか
包丁で指を切ってしまっていた
「大丈夫か!?」
葉が心配してきてくれる
「珍しいな…何かあったか?」
『ううん、大丈夫。ちょっと考え事してただけだから』
改めて葉を見る
確かにかっこいいとは思うし、なにより優しい
神楽が好きになるのも分かる
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