第2章 2
「何アルかお前ら。まさか朱音のナンパアルか」
「何でそーなるんだよ。葉がそいつに聞くのが一番早いっつったんだよ。俺は土方十四郎だ、よろしくな」
黒髪で瞳孔が開いた人が言った
「結局ナンパしてるじゃねーですかィ、土方さん。俺は沖田総吾でさァ、よろしくな」
「てめーの方がそうだろうが!」
栗色の髪で赤い瞳をしている人が不気味に笑う
そのうち神楽ちゃんと喧嘩を始めてしまった
「お妙さあああん! 俺はいつでもお妙さん一筋です!」
「あらやだ!ゴリラのくせに半径1キロ以内にはいらないでくださる?」
妙ちゃんはゴリラ…後から聞いた話、近藤勲くんをぶっ飛ばしていた
一見仲が悪そうに見えても本当は認めあっているのが分かった
すると宮崎くんとふと目が合う
「俺このクラスで上手くやっていけそうな気がする」
あたしは嬉しくなって満面の笑みで返す
『あたしもっ!』