第15章 15
「チャイナっ!!!!」
『神楽っ!』
「危ねェっ!」
俺と立石と葉の声が被る
トラックが通過する際、人がぶつかるような音はしなかった
「っぶねェ…大丈夫か?」
「あ、ありがとアル…」
トラックに引かれそうになったチャイナの体は葉の腕によってがっちりと護られていた
ドクン
『神楽ぁぁぁぁ!良かった!ほんと良かった!ありがとう、葉!』
「ったく、何だよあのクソトラック」
「全くだ。葉、なかなかいい反射神経じゃねェか」
『神楽、大丈夫?…神楽?』
チャイナの顔は赤かった
暗闇でも分かるくらいに
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