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魔王様率いる愉快な下僕達

第10章 -いじめ、ダメ、絶対-


私がマネージャーになってから3日が経とうとしていた。

今はお昼休み。今日も祥子とご飯を食べようと思ったらテニス部ファンクラブの女子達にお呼び出しを喰らってしまった。
そして私達がいるのは体育館倉庫裏。


いつも思うんだけど、どうして不良とかの呼び出し場所って屋上やら倉庫裏のベタな所なの?もっと他にあるだろ。
か、家庭科室……とか?



いや、ごめん。ただ単にお腹が減ってたから言っただけ。よく考えてみたら家庭科室駄目だわ。刃物はあるし、腐った食べ物を無理やり食べさせられそう……。


うぇ……思っただけで吐き気が……。

「ちょっと!聞いてるの!?」
「あ、ごめん。聞いてなかった」

三人の女子達が話しかけていたのに全く気付かず、怒りに震える女子達。


てかあなた達二年生では?え、タメ口?先輩悲しいよ……。

「で、テニス部のマネージャー辞めるの?辞めないの?」
「いや、私が辞めるって言ってもそんな簡単に出来ることではないので……」
「はぁ?」
「何自惚れてんだよ!幸村先輩達がアンタのこと必要だなんて思ってないんだからね!」

ほらやっぱ後輩じゃん!幸村達だけ先輩付けとかどんだけあいつら崇拝してるんだよ!


あと幸村先輩、じゃなくて魔王様でしょ!殺られるぞ!

『誰が魔王だって……?』

ぎゃああああ!また直接脳内に!そんな能力あるんだから助けてよ!

『大丈夫だよ。瀬崎さんならそんな雌豚達を蹴散らせるよ』

出来るかんなこと!てか雌豚って!ファンの子達が聞いたら発狂もんだよ!

「ちょっと、何一人でブツブツ言ってんのよ!気持ち悪い!」
「気持ち悪いのはあなた達の化粧ですー。そんな濃くしてどうすんの?歌舞伎でも目指してるの?」
「目指さないわよ!」

やべ。つい口が滑ってしまった。

「てか中学生で化粧とか必要なくない?普通のすっぴんの方が可愛いと思うよ。私は」
「なっ……!」

そう言うと女子達は仄かに頬を染めていた。

あ、ちょっと照れてる。でも厚化粧のせいでなんとなく怖いよその顔。

「ふざけた事言ってないで早くマネージャー辞めなさいよ!」
「そんなこと言われてもなぁ……あのさ、魔王様に直接言ってくれない?」
「は?何言ってんのよアンタ」
「とにかく!さっさと辞めないと痛い目見るんだからね!」

捨て台詞を吐き、校舎内に戻っていった。
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