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魔王様率いる愉快な下僕達

第8章 ―史上最凶の魔王様登場―


その理由は紛れもないあの光景……


『副部長の真田が、部長の俺に命令するんだ?』


あの笑顔……テニス部ファンが歓喜する天使の微笑みとは程遠い悪魔の笑顔だった。
あの黒い笑みが、ファンにもなると天使の笑顔に変換されてしまうのか……それとも私の頭が正常じゃないのか?



いや、そんなことはない!絶対に!

「とはいってもな……はぁ……」

部員達に幸村のことを聞いても、幸村の笑顔の毒牙にかかっていたら有力な情報は得られないしなぁ……。




そうこうしている内に時間は過ぎていき、放課後になってしまった。


うー……結局幸村の情報は得られないまま下校時間になっちゃったよ……。しょうがない。幸村は諦めて残りの7人で記事を書くか……

「ねえ」
「うんそうしよう。幸村は非の打ち所が無かったということで」
「その俺を無視するとはいい度胸だね」
「あ、ごめん。ちょっと考え事してたか……ら、」

……へ?

「ゆっゆゆゆ幸村君っ!?」

後ろから綺麗な声がして振り返ると、腕を組んで立っていたのは他でもない、幸村自身だった。

こんなところで会ってしまうとは予定外だ!!

「俺は皆みたいに調査はしないのかな?」
「へ!?な、何のことかなぁ~?」

やばい。全部バレてる?いや私に限ってそんなへまはしない!絶対に!

「いや、バレバレだよ。瀬崎さんの考えてることも、テニス部レギュラー陣の本性を記事にしてファンの子を幻滅させよう、っていう魂胆もね?」

ギクッ。

『観念しなよ?フフ……』

「っ!?」

こいつ直接脳内に……っ!?

「中二病脳は気持ち悪いよ?」
「すいませんでした」

とはいってもあなたも相当な中二病脳だと思うんだけどね。自分で神の子とか言っちゃうからね。

「君には学習能力というものがないのかな?ん?」
「いたた!すいません、もう何も思いません!」

力強っ!前に幸村ファンの女子達が、『幸村君の手って白くて絶対に重い荷物とか運べなさそうだよね、逆に私が持ってあげたくなっちゃうもん!』とか言ってたな。

だがそれは間違いだ。この人めっちゃ力強いです。頬っぺたが落ちそうっていう表現があるけど、今頬っぺたが千切れそうです。

「あ……」
「どうしても思っちゃうんだね」
「だって人間だもの」
「……」
「ちょっ、可哀想なものを見るような目はやめて!」
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