第14章 閑話さんー女子マネ部屋にて
「お菓子食べながら…恋バナでもしない?」
「いいね!楽しそう!」
「お菓子お菓子〜」
盛り上がり始めて、円になって座る。
私の右から仁花、潔子先輩、生川の英里さん、森然の真子さん、雪絵さん、かおりさん。
てかさ、と話し出した英里さんを皆が見つめると、
「優希ちゃんってモテそうだけど彼氏居ないの?」
「居ませんよ」
「じゃあ好きな人は?」
なんで私が最初なんだろう。
よし、一か八か…
「みなさんはどうなんですか?好きな人とかタイプとか」
「タイプで言ったら私、烏野セッターかな。菅原くんだっけ」
「真子ちゃんそうなのー?」
「そう言うかおりちゃんはどうなのよ!木兎くんとか?」
「木兎とか無いわー。ね、雪絵」
「うん、木兎は無いね〜」
「音駒の夜久くん可愛いよねー」
「英里ちゃん彼氏いるじゃん!」
「潔子ちゃんは?やっぱり烏野のエースくん?」
「いや、東峰はメンタル弱いもの」
話を振れば3年生は盛り上がり始めた。
仁花と顔を見合わせて、ふふふっと笑っていると、
「はい。で、仁花ちゃんは?タイプとか」
「わわ私っすか?私は…明るい人…?」
「ふふ、翔陽の事かなー?」
「ちっ違うようっ」
「はーい優希ちゃんの番だよ」
「私は別に…」
「前言ってたよね〜初恋が、って〜」
「何その面白そうな話!」
ま、いっか。
「初恋の男の子が忘れられないんです」
「きゃあ〜優希ちゃん可愛い〜」
「どんな子なのー?」
「優しく笑う子でした」
「うーん…森然には居ないなぁ」
「生川にも居ないね」
「優しく笑う子…烏野なら菅原くんじゃない?」
「リベロくんとか」
「いや、私小さい頃は東京に住んでたんで」
「じゃあ音駒の夜久くんは?」
「黒尾くんは優しく笑う感じじゃないもんね〜」
「でも意外と好きな子には優しいんじゃない?」
「ならありえるかなぁ」
「梟谷は誰か居る?」
「私達は赤葦だと面白いと思ってたんだけど…」
「赤葦って無表情なんだよね〜」
「じゃあやっぱり黒尾くんか夜久くんかなぁ?」
「あの子は?ハーフの!」
「あぁ!灰羽くんだっけ。…候補は音駒か」