第8章 In the doze.
「…すぅ…、…すぅ…」
よく…っているな。
はい、そろ…ろお時間なのですが…
いかな…のか?
気持ちよさそ…で、何だか申し訳…くて。
君は優し…ぎる…
(ん、なんだ…?エルヴィンと、カリンの声がする…)
よし、私が…こう。
そ…な、私も…きます。
(…どうした?…あぁ、大丈夫だ、これは夢、だ…)
「ミケ分隊長」
「…ん、カリン…」
「はい。ここに」
(夢の中だ、これ位はいいだろう…?)
するり
「……っ」
「あ、あの…」
(カリンの、尻…)
なでなでなで
「……くっ」
「だ、団長…!」
(…団長?エルヴィンが…見てるんだな?…見せつけてやろう…)
もみもみもみ
「完全…に、っく、寝ぼけて…っ」
「分隊長!ちゃんとしてください!」
「ちゃんと、して…?俺は…夢、で…お前の…」
「ミケ」
「……?」
「ミケ?」
「なっ」
「目は覚めたか…?」
「なっ!?エルヴィン、お前…!…っ!?」
「あぁ、私だ。そして…君が丹念に揉んでいたのは、私の尻だ」
「どうして…!?」
「どうして、か…それはこの際おいておく。そろそろ手を離しては、もらえないだろうか?」
「す、すまん」
「分隊長、お目覚めですか?」
「…あぁ、さすがに、な…」
「では、午後もしっかり頼むよ」
「…あぁ」
「因みに、だ」
「……?」
「ギャラリーが、そこそこいる」
「……は?」
「ふむ、差し詰め…ミケと私の熱愛発覚、といったところか」
「なっ!?馬鹿を言うな!!」
「君がやったことだろう?丹念に、な」
「ミケ分隊長は、団長がとってもお好きなんですね」
「ちがっ、カリン!何でそんなに楽しそうなんだ!?」
「うふふ」
「まぁ、私も悪い気はしない。何しろ長い付き合いで…ようやっと、だからな」
「羨ましいです」
「そうかい?そう言われると照れるよ」
「…やめろ、いくら何でもキツすぎる…」
(さて、これ位でいいかな?)
(はい。でも少し…)
「……はぁ」
(可哀想、か)
(はい)
「…あの、ミケ分隊長」
(ごめんなさい…)
なで、なで
「!?」
「はい。寝癖、直りました」
「あ、あぁ、すまん。助かった」
「ふふ」
(羨ましい、か…。確かに、羨ましいな)
fin