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たまには。

第1章 たまには。


「疲れてたのにごめんね…」
「いや、全部支度してくれてんだ。これくらいどうってことねぇよ」

あれから一緒にお風呂に入って、またそこでも抱かれて、ようやく一息ついた時にはお腹が空きすぎていた。全部紅郎くんに温めなおしてもらって、更には紅郎くんの膝に座らされて食べさせてもらっている。

「はぁ…」
「どうした?」
「紅郎くん、色々気をつけてね? 私が言うと説得力ないけど…」
「俺よりお前の方が危なそうだが…?」

今回は私が悪いけど、自分のを弄られて中に入れられるまで起きなかった紅郎くんの方が危ない気がして私の方が不安なんだよ。

「そうかな?」
「あぁ。あと…」
「なに?」
「俺が家にいてもいなくても帰りと家ついたら連絡しろよ?」
「え、でも…」
「俺が安心してぇだけだ。頼む」
「う、うん。わかった」

あれ、紅郎くんの心配してるのに私が心配されてる?
そんなことを考えていたら、紅郎くんに角煮を口元へ出されたので食べた。

「あやの飯は美味いな」
「よかった。でも、私、紅郎くんの作るご飯好きだよ」
「ありがとな。今度の休みは俺が作るよ」
「ほんと? 楽しみだな」

あぁ、でも、久しぶりに一緒にご飯を食べるのは嬉しいな。やっぱり。
これからも一緒に食べられるといいな。
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