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世界は不完全、だから美しい。

第10章 禁忌を犯すもの


「はぁ!?が行方不明!?」

ロイが叫ぶ
「あぁ、軍医に行ってから誰も見てないそうだ」

「どこへ…」

ロイが額に手を当てて考える

「俺はとりあえず戻るからなんかあったら来てくれ」

「あ、あぁ…」

がいない、だと…

どこへ行った…どこへ消えた…


…これじゃあお前を守れないじゃないか



「待つしか…ないのか…」



そう呟いたところに軍医が来た


「あぁ〜マスタングくんみっ〜け」

「あ…ファイ軍医」

「あのねぇ〜ちゃんからこれをあなたに渡してって頼まれたのぉ〜ちゃんと渡したからねぇ?」

そう言って軍医は封筒をロイに渡した


「ま、待ってください…はどこに…」

「私は知らないわよぉ〜?」


「そ、そうですか。ありがとうございます、」

「いいわよぉ〜」

軍医はヒラヒラと手を振って帰っていった
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