第7章 覚悟
「これ…聞いても幻滅しない?」
私はロイの顔を覗き込んで聞いた
『……っ、あ、あぁ』
ロイの顔が少し赤かった気がしたけど…気の所為かな
『私がね…国家錬金術師になりたい理由は…
私ね…小さい時…人体錬成したの』
ロイの顔が固くなる
『お母さんと…まだ笑って過ごしたくて、錬成した。
そしたら、失敗した、お母さんはお母さんじゃなくなった
わたっ、私が、お母さんを…あんな姿に…
だか、ら、お母さんを元に戻すために…
国家錬金術師が見れる書物を読みたいから…
軍に入って…機密まで…錬金術全てを
解明するためにっ、』
嗚咽を漏らしながら、言葉を紡ぐ
「、もういい…辛かっただろう
誰にも言えなかったんだな…」
そう言って私の腕を引き寄せ抱きしめた