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世界は不完全、だから美しい。
第7章 覚悟
『ねぇ…ロイ』
私から話しかけたのはきっとこれが初めて
「どうした?」
『ロイ…は、どうして国家錬金術師になりたいの?』
「どうして…か」
『べ、別に言わなくてもいいからね!』
慌てて付け足した
「いや、構わない
私は…軍に入って、上に行く」
そう言うロイの目は真っ直ぐで、かっこよかった
禁忌を犯した私とは違って…
『ロイは…目標があるんだね…』
ボソッと呟いたつもりだったがロイには聞こえていたようで
「そういうはどうなんだ?」
『私…?』
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