第5章 疑心
なんだか分からないけど…本当におかしい…
心臓がずっとドキドキバクバク
破裂しちゃうんじゃないかって思う
でもきっとこれは私が男の人になれてないからだと思う…
それにしても…ロイってかっこいいなぁ、背も高くて…
私なんて全然可愛くないのに可愛い…なんて…
そう考えてると会場に付いたみたいだ
「ここ、だな…試験が終わったら面接だ
終わったらまた会おう…」
ニヤリと笑って私たちは分かれた
『また…会おう…か』
私も少し笑みを浮かべた
試験開始まで残り5分
『なに…この簡単な問題…』
試験は簡単だった、錬金術の基本や応用、国家錬金術師なんだからもっと難しいのを期待してたからがっかり…した
私はサクサク解き進めすぐに終わってしまった
『ロイ…どこかな』
私は一番後ろだったのでロイを探す
あ、いた…
余裕そうだなぁ…
……私なんでそんなにロイのこと気にしてるんだろ