第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~
次の日の朝。
駿「母上―!すごいよ!」
桜花「きれいー!」
目が覚めると駿の枕元には晴れ着が、桜花の枕元には桜の絵が刺繍された手鏡とおそろいの巾着が置かれていた。
「ふふ、気づいたみたいだね。」
家康「そうみたいだね。」
駿「これは母上が作ったの?」
「そうだよ。お父様が、十歳のお祝いで色々なところに挨拶をするからって、新しい晴れ着を作る事にしたのよ。」
駿「ありがとう!父上!母上!」
家康「桜花のは、歌恋が最近鏡を見たがることが多いって聞いたから、桜花だけの鏡を作ってもらったんだよ。」
桜花「ありがとー!おとーたま!ちゅっ♡」
桜花が家康の頬にキスをすると一瞬驚いた顔を家康はするも、スグに赤くなり、照れているのがわかった。
「あら、桜花やるわねー。でも、良かったね。桜花も、駿も、家康もね。」
家康「別に・・・。」
「さ、支度をしましょう。おじい様とお出かけのお約束でしょ?」
二人「はーい!」