第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~
そして月日は経ち、23日。安土城ではクリスマスの宴が開かれることになり、家康は10年前に歌恋が作ってくれた羽織を着て参加する事にしていた。
家康「歌恋はどうするの?」
「んーとね、一応普通にいつもので着るけど・・・」
家康「あれだけは着ないでよ。絶対みんながそう言う目で見るから。」
「っ・・・着ないよ!!」
10年前に初めてクリスマスの宴を安土城でやった時に歌恋が“さんたくろーす“なる格好した時には、ミニスカートとか言うのを履き、スラっとした細い足が見え、胸元は窮屈そうに強調され、腰あたりはチラリと臍が見えるか見えないかの丈で、あまりにも男を欲情させる格好だった。
「子ども達には帽子とポンチョって言って羽織みたいなのを作ったんだ!」
おもむろに話を逸らすように急に子ども達に作った帽子とポンチョを取り出した。
桜花には帽子の上にポンポンをつけ、ポンチョと帽子の周りには女の子らしくレースを付け、ポンチョの裾にもレースとポンポンをつけて女の子らしくした。
駿のはシンプルに赤と白のコントラストを大事にし、上着として羽織れるように厚手の生地の造りにした。
「うん、可愛い!」
子ども達に赤い帽子と着物の上からポンチョを羽織らせ、雰囲気だけでもクリスマスぽくしたいと作ったのだった。