第2章 【ある一通の手紙】~奇跡を求めて~
始まりは……11月某日
ある作者、三人の元に……
一通の同じ内容の手紙が届いた。
赤い封筒に
緑色のハートのシール。
差出人は「猿飛佐助」
慌てて、中を開ければ……
天邪鬼を愛する作者へ
【12月1日。本能寺跡に、奇跡が待っている】
それを読んだ瞬間、
「ほ・本能寺ぃー?!家康!?天邪鬼―!?」
本当の話しなのかな・・・
半信半疑だったものの、本能寺からは離れた家康が築き上げた平和な時代、首都【江戸】の近くに住んでるchocolaは慌てて、本能寺の近くに住む友人に頼み、その日の朝早くに新幹線へと乗り、本能寺の跡のある京都へと向かい、友達に訳を話しその場所へと連れて行って貰った。
途中まで送ってもらい、車から降り慣れない場所へと一人向かう。
今年の冬はいつにもまして寒い・・・。
コートを着て、手袋越しに手紙を掴み、
澄んだ夜空に星が散ばめられ、スポットライトを浴びたかのようなそこへ・・・
手紙に書かれた『奇跡』を求め一歩一歩その【本能寺跡】へとと向かう・・・