第2章 突然のお別れ
そのあともグズグズと泣きながらも承諾してくれた焦凍くんに何度も何度も抱きつかれ、何度も何度も電話を毎日の催促をされた…。
そして場所は変わって静岡県のいっくん家へ。
『…』
正直父が心配だ。
お母さんから携帯を預けられてるのでなにかあればかかってくる…それでもって焦凍くんからのお電話も来る。
お母さんがいっくん家の呼び鈴をならす。
ピンポーンと軽快な音がなり少しすると聞き覚えのある声が響く。
出母「はぁーい。」
母「ごめんね?水風なんだけど。」
出母「水蜜ちゃん…!いいのよぉ早くいってあげて?」
母「ええ…風水ちゃん…お母さんいってくるね?」
『…うん』
いつもの笑顔だかどこか暗い…無理して笑ってるのがバレバレだ…
お母さんも苦しんだ…なら私も笑わないとっ…
きっと無理に笑ったのがわかったのだろう…泣きそうになりながらも一度抱き締められて母はそのまま病院へと向かった…
『…』
「風水…ちゃん?」
『!…いずっくん…』
後ろからトコトコと小さな足音と共にここの一人息子さんであるいずくくんだ。
「わぁ…!お泊まり?お泊まり?!」
ピョンピョンと嬉しそうに跳ね回る息子を見てなんとも言えない気持ちになっているいずっくんのお母さん
『…いずっくんママ』
出母「えっ…」
『大丈夫だよ!お父さん強いから!』
出母「!?」
あぁ…私はちゃんと笑えているかな?