第2章 突然のお別れ
それからと言うものまぁ…大変でした。
焦凍くんは私から離れなくなるわ、エンデヴァーさんから焦凍くんの許嫁に…!やらまぁ…大変でした…。
まあエンデヴァーさんは少しは変わった、しかし思った以上に空いている心の溝は早々に埋まるはずもなく一時期は私の家に止まりに来てたりもした。
今日も焦凍くんは私のお家に遊びに来ている。
轟「風水ちゃん…!」
『焦凍くん!』
ぎゅー!と抱きつくのは挨拶のようになってしまい恒例行事になっていた。本人いわく胸がポカポカするらしい。
『今日はなんのお話しする?』
轟「風水のこと!」
『ほえぇ…昨日もその前もしたよ?』
轟「…だめ?」
『うう…今日はなにがいいの?』
轟「えと…僕のこと好き?」
『うん大好きだよ?』
轟「えへっ僕も!」
またしてもぎゅーって抱きつかれた頬にいっぱいチューをされる。これも最近多い。なぜか聞くと虫除けらしい。…チューにそんな効果かあるなんて…しらなかったなぁ…でもこの間蚊に噛まれたよ?効果薄いのかな?
そんな他愛ない話をしていると思うのだ、最近焦凍くんよく笑うようになったなぁって…
するとバタバタバタと慌ただしい音が聞こえた誰だろ?
母「風水ちゃん!」
『んぇどうしたの?』
母「…風助さんが…っ」
風助とは父の名前である
『…えお父さんがどうしたの?』
母「…お父さんが大怪我したみたいなの…」
『…えっ 』
母「だから風水ちゃんいっくん家でちょっとの間居てくれない?」
『え…それってお引っ越し?』
轟「っ!?やだ!やだよ!?」
すると横から大きな声で叫ばれる。焦凍くんだ。
『しょ…とくん…』
轟「やだっ…やだよ!」
母「ごめんなさいね…でもね一刻を争うの…だから…ごめんね…」
轟「ううぅっ…」
ボロボロと大粒の涙を浮かべる焦凍くん…
『…お母さん携帯に焦凍くんの電話番号入ってるよね?』
母「ええ…」
『…しょーとくん』
轟「ひっ…ううっ…」
『…ごめんね…私お引っ越しになっちゃうみたい…』
轟「やっ…」
『…その代わり毎日お電話しよう?』
轟「…?」
『会えないけどお話ししよう?んで自分のケータイ買ったら始めにお互いの番号交換しよ?そんで…またっ…遊ぼ…?…っ』
私の目からも液体が伝っていく…そのときは二人で大声で泣いた…