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似てる私たち

第1章 轟君について


皆さんは個性婚…とはご存じだろうか。
個性が発生し一時期問題になったものである。
私もその個性婚から生まれた。
私の名前は水風風水。
母の水の個性と父の風の個性から生まれ、どちらの個性も受け継いだ珍しいタイプだ。


とまぁ言っても…母も父も政略結婚ではあったらしいが初めての顔合わせでどちらも一目惚れだったらしくそのあとはラブラブの生活をおくっていたのだから幸せであろう…(遠目

ん?なぜ私がこの話をしたかって?それは今からお話しするよ…。
私のご近所さんにとっても有名なお家がある。
そこは私と同い年の男の子がいるが幼稚園には顔を出したことがない…しかし私はたまにその少年を見かける…たまに外でうずくまり嗚咽を漏らしている…泣いているのだと思う。
少し観察しているといつもおっきい男の人…多分父親だと思われる人が腕を引っ張り無理やりお家に帰っていく。
その時、たまに目が合うのだ。その目はまるで私に《助け》を求めている顔だった。


家に帰りお母さんにそこのお家のことを聞いてみた。
あそこのお家は有名なのには理由がある。それはその子の父親、その人が人気ヒーローエンデヴァーであるということ。
まぁ私はあまりヒーローなどには疎く、そういうことはあまり知らない。
…いやオールマイトだけは知ってるかな?何せ従兄弟がビックリするくらいのオタクで教えてくれるから…
まぁそれはさておき、ビックリしたのはもうひとつ理由がある。それはあの行動、である。まるで自分の息子を自分の道具のように扱いいつも泣いていても慰めようともしない…あれがみんなが憧れるヒーローなのだろうか…わたしは昔からそれが気がかりでヒーローとはそんなものなのかと思っていた節がある。
…しかし最近はちょっと、いや凄く気がかりでならない。
ので!明日は先生にお願いして轟君のお家にいこうと思いまーす!
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