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sweet

第2章 第二章





30分後-



すばるくんは、店に来た



週末とあってか店内は混んでいた




店内を見渡しあたしのことを見つけると


あたしの隣の席に座った




すばる「おつかれさん」


マスター「お疲れ様ー。いつものん?」


すばる「あー、おん。」


あたしは、すばるの方をちらちら見ながら様子を見ていた




『あのー・・・』


すばる「聞いてた?」


『え?』


すばる「今日の歌」


『う、うん・・・』


すばる「聞いてへんかったやろ?」


『え?』


すばる「はぁー・・・」


『怒ってるんやんな?』


すばる「は?」


『遅れて行ったから・・・怒ってるんやでな?』


すばる「誰が?」


『え?すばるくん、あたしのこと睨んでたから・・・』


すばる「は?お前あほ?」


『あほちゃうもん』


すばる「聞いてへんかった?」


『うん・・・すばるくんの目が怖くてそれどころちゃうかった』


すばる「うそやろ・・・うわぁー・・・もう・・・」


『ごめん・・・』


すばる「はぁー・・・」




すばるくんは、グラスに入ったお酒を一気に飲み干した



すばる「お前もそれ飲め」


『え?』


すばる「ええから」



言われた通りにグラスに残ったお酒を一気に飲み干した



すばる「好きや。お前のこと」


『へ?』


すばる「初めて見た時からかもしれん。笑ってるお前のこと見てた。でもある日泣いてたお前を見てなんかこう…俺が守りたいって思った」


『・・・』


すばる「聞いてんか?」


『聞いてるけど・・・』


すばる「一緒におりたねんけど」


『うん・・・』


すばる「ここ出たい」


『え・・・』





あたしの返事を待たずして

さっとお金を置いて


すばるくんは、あたしの手を掴み外へ出た





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