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12色のアイ

第5章 子犬の衣を借る狼さん


〜ピロートーク〜

「ごめんって」
「むー……」
「私だって気絶したくて気絶したんじゃないのよ」
「……分かってるけど」
「ちゃんと心の中で謝ったもん」
「心の中でじゃ分かんないよ…!?」
「あは、やっぱ?」
「オレの下で啼く可愛い百合もっと見たかった……」
「だから悪かったって。機嫌なおしてよ」
「………」
「どうやったら機嫌治る?ドーナツ作ろうか?それともオムライスがいい?私にできることならなんでも言って?」
「……なんでも?」
「なんでも」
「じゃあ……百合ちょうだい?」
「………は?」
「オレが次休みの時に丸一日百合を可愛がる」
「………は?」
「オレ専用、一日中百合を独り占め権が欲しい」
「………えっと、その、それは……」
「なんでもって言ったよね?」
「………い、言いました……」
「じゃ、それで良いよね」
「良いけど……1日だけじゃなくてもいいのに…」
「!百合、今なんて……」
「あ!そうだ!私買い物行かなきゃ!」
「あ、ちょ、逃げないで!」
「に、逃げてなんかない!!」
「逃げてるよ!?」
「逃げてないったらぁぁぁ!!!!」
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