第22章 一生に一度の大切な日
〜ピロートーク〜
「……おい、大丈夫か?」
「は…らいじょーぶ、じゃ、ないかも……」
「…だよな。悪い。ほら、今度こそ水飲めよ」
「ん…んく…ありがと…」
「身体は軽く拭いておいた。風呂は一眠りしてから入ろう」
「うん…」
「ん、おいで」
「……んー、あったかい。きもちい…すき」
「はは、抱きしめられながら寝るの好きだよな」
「うん、すき」
「……思いっきり抱きしめてもいいか?」
「いいよ」
「じゃあ遠慮なく……」
「うーー、あはは、苦しい」
「少し緩めるか?」
「ううん。このままで」
「分かった」
「………………」
「………………」
「……眠たいなぁ」
「……寝るか」
「うん。……あのね」
「ん?」
「起きたらお風呂じゃなくて、もう一回抱いて。覚えててね…」
「っ!?は!?おい、何言って…」
「……………」
「寝やがった……」