第21章 酒は飲んでも呑まれるな
朦朧とする意識の中、身体の奥深くが開かれる感覚がする。
息を荒げ、かすれた声で喘ぎながら、必死に目を凝らした。
「く…は……気持ち良い…っ」
龍之介が私の上で腰を振っている。
ああ、もうあの玩具の地獄は終わったんだ。
許してもらえた。
嬉しい。
何度も覚えさせられた龍之介の形がはっきりと分かる。
嬉しい。
ずっとこれが欲しかった。
「りゅ、のすけ、あ゙んっ!」
「ん、どうかした?」
私にはあなただけ。
どうか伝わって。
「わらひの、ここ、ひぐっ、ぁ、りゅのすけ、せんようらから、あぁ゙!いっぱい、つかっ、て、」
ピタリと動きが止まる。
ふーふー、と荒い呼吸音が聞こえてくる。
私で、興奮してくれている。
嬉しくて龍之介の首に手を回そうとすると、首をガブリと噛まれた。
痛い。けど、痛みで少し頭が覚める。
皮膚にかなり歯が食い込んでいるから血が出てるかもしれない。
それでもいい。
龍之介のものっていう印が全身に欲しい。
「うれひ、あ゙、りゅ、もっと、いっぱいかんでぇ…!」
「…煽ったこと、後悔しても知らないよ」
「ゔあ゙っ」
鋭い痛みが全身を襲う。
おまけに降り切った子宮口にぐりぐりと腰を押し付けてくるものだから歓喜の悲鳴が止まらない。
「きもぢ、きもぢいよぉっ!あ゙、もっとぉ…!」
前を一通り噛むと、身体を転がしてうつ伏せにされる。
首から順々に酷い噛み跡を付けられていくのが分かる。
どんどん龍之介のものにされていく。
嬉しい。
嬉しくて甘イキが止まらない。
噛み終わったのか、お尻を高く上げられる。
あ、これは、まずい。
この体勢は気持ちよすぎて苦手…
「ひぐぅぅぅ!」
「あ゙、ぐぅ……たくさん虐めたおかげかな…は、ぐちゃぐちゃだ…」
ばちゅばちゅ
愛液塗れの中をかき混ぜられる音が響く。
「あ゙、あ゙ぁ゙ぁ!おぐっ、おかしくなっぢゃ…!~〜〜〜〜っ!!」
パァンッ!
意識が落ちそうになるとお尻を叩かれて起こされる。
「は、ははっ、良いんだ。お尻、叩かれるの」
「ちがっ、ひぎっ、あ゙ん!」
「お尻叩かれて、酷くされるのが好きなんだ…この、淫乱」
甘ったるい低音が脳を溶かす。
酷いことをされて、酷いことを言われているのにこんなにも気持ち良い。
何十回もイかされて、バカになった頭じゃ気持ち良いしか分からなかった。