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12色のアイ

第17章 食べ物の無駄遣い、ダメ、ゼッタイ


環side

「ん、ふっ…たま、きぃ…」
「なぁに?」
「ね、あの…その……」
「何?言ってくれねぇとわかんねぇから」
なーんてな。嘘だし。
さっきから腰揺れてるからばればれ。
いつもみたいにがっつかないからもどかしーんだろうなぁ。
「ゆりっち、俺に動いて欲しいんだろ?」
「な!!」
「動いて欲しいんだろ?」
「ち、ちが……」
「違くないだろ?」
俺は指先が微かに触れるくらいの力加減でゆりっちの腰をなぞる。
「ひんっ…!」
「腰動いてんの気づいてねーの?」
「っ!!」
「そんなに俺のが好きなんだ」
彼女が下を向いてしまう。
少しいじめすぎたか……?
「……がう……」
「ん?」
「違う……環のが好きなんじゃなくて…た、環が好きなの……」
……よ、予想外すぎるし……。
彼女は、顔だけじゃなくて身体もりんごみたいに真っ赤になって、目に大粒の涙を溜めている。
あーー……くっそかわいい……。
「……食いてぇ……」
「え?今なんて、んむぅ!」
ゆりっちの唇ごと食べるようにキスをする。
熱い口の中を舌で蹂躙して、小さな舌を吸い上げる。
唾がどっちのかなんてもう分からない。
とにかく俺の彼女が可愛すぎて、隅から隅まで食べたくなった。
「ん、んんっ、たまっ…ふ、んん!」
「ん、ん…」
名残惜しさを残しながら口を離すと、俺と彼女の間に透明な糸が紡がれた。
「ひ、んっ…も、ひど、い……」
「……ゆりっち…もしかして、キスだけでイった……?」
彼女は息を荒くしながら身体を震わせている。
俺がそう聞くと、彼女は俺を睨みつけながら「ばか……」と一言だけ言った。
感じすぎだろ……たまんねぇ……。
俺は、彼女の口から垂れた唾を舐めとった。
「いじめてごめんな。これからちゃんとシてやるから」
彼女の身体を引っ張り、あぐらをかいている俺の上に乗せる。
そして、そのまま下から深く突いた。
「ひんっ!!」
彼女の身体がエビみたいに反る。
「ごめんな、ゆりっち。今日、ゆりっちのこと全部食べるから。気絶すんなよ?」
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