第4章 バカな私を壊してくれる
おそらく半分くらい入ったというところで、私は息をついた。
「っはぁ…ふぅ…」
そのとき、不意に伊豆くんが私の腰を掴み、強く突き上げて来た。
「ンッ…」
「ひゃっああっ…あう…!」
ずぶり、と私のお腹が異物感でいっぱいになる。
「ひっ…伊豆…く…!」
「あ…桃浜っ…悪い」
ハッとしたように、伊豆くんは手を離した。
「が、我慢できなくなって、つい。お前があんまり、焦らすから…」
お腹が痛い。苦しい。全部、入っちゃったんだ、これ。伊豆くんが、私の身体の中に、全部…。
ひゅうひゅうと息をしながら私は考えた。我慢できなかったって、伊豆くんも私とのセックスを気持ちいいって思ってくれているのだろうか。私の中に早く挿れたいって思ってくれたのだろうか。だったら、だとしたら、すごく嬉しい…。
私の肉壁は痛みと興奮できゅうきゅうと蠕動し、伊豆くんの男根を締め上げた。熱い。とても熱い。
伊豆くんは深く息をすると
「大丈夫、もうしない」
と言った。
あん、してくれてもいいのに。
そう思いながら、私は再び腰を動かし始めた。
「んっ…ふぅ…!あ、あぁっ、んぅ…!」
先ほどまでよりずっとキツい。そして深い。最奥までコリコリとくすぐられ、私はビクビクと身体を震わせた。
「やっ…何、こ、れ…。伊豆、く…伊豆くん…いやぁ…」
腰を振る動きが止められない。痛かったはずなのに、もう全部快感へと変わっている。
「あっ、あっ、あぅ、ゆ、指と、ぜんぜん、ちがっ…ズルい…よ、こんなの…」
何を言ってしまっているのか、自分でも制御できない。
結合部はじゅぽじゅぽと水音を上げ、私がよがりきっていることを示していた。
「きもひ、きもひぃ…あんっ、あん…しゅき、ふぁあ…おく、奥…くるよぉ…」
身体を刺し貫かれるような快楽。私は頭がおかしくなったみたいに乱れた。伊豆くんの前で浅ましい姿を晒している、そのことも私を興奮へと駆り立てた。
もっと、もっともっと欲しい。全部欲しい。一番気持ちよくなりたい。